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受験指導の振り返り➁

K君の志望校は私立で、その推薦内申基準(単願)は、9科-27或は5科-15というものでした。


合格には、「2学期迄の内申の底上げ」或は「基準に達しない場合の一般入試突破」しかありません。
その為には何が一番有効か。考えに考えました。


そしてその結論が「急がば廻れ」でした。


K君のそれまでの(入手可能な)答案を見直し、同時に、教科全般に亘る言わば口頭試問的なやりとりを踏まえた上で、彼の教科書を読む力、即ち読解力向上からの学力アップしかないと結論付けました。時間はありません。


しかし、K君と教科書との付き合いは、小学校1年生からの中学2年生までの8年間。
中学校3年生2学期の内申で推薦が決まるので、それまでの時間が仮に6ヶ月間としても、有効な手立てを講じれば十分に改善可能だと考えました。


どの科目の教科書も一流の学者先生方が練りに練って書き下ろした文章の集大成です。
「(学習者が)学びとるべき事柄」は、その文章の筋(文脈)に沿って載っている訳で、学習者は、その筋を自分の頭の中に先ず織り込む一方で、個々の事柄を理解し覚えて行くことが必要だと思います。
つまり、頭の中に、筋を線路として敷き、次にその線路の上に列車(理解すべき事柄)を走らせ、鉄道路線全体を取り込んで行くことが学習ではないでしょうか。
「読書百篇意自ずから通ず」などと悠長なことは言っていられませんでしたから、言わば線路敷設の基礎工事を協働作業として始めたのです。


教科書の学習の仕方を見直すことに立ち返ったことが、即ち「急がば廻れ」です。とは言うものの、具体的に「何を」「どの様にした」かがこれではおわかり頂けないと思いますので、次回に具体的に説明します。(続く)

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